2004年10月8日 日本橋劇場 公演
STORY
 小泉八雲の傑作“怪談”に描かれた『雪女』は、民話『夕鶴』と並んで、日本人の心象が産んだ物語りとして広く知られています。吹雪の山小屋で雪女との“出逢いの秘密”を条件に一命を助けられた巳之吉。その後、里娘に姿を変えた雪女(ゆき)と結ばれ子を成し、平和な日々を送ります。しかし、巳之吉はふとした気の弛みから、雪女との『出逢いの秘密』を(ゆき)に話してしまいます。(ゆき)は、実は自分が雪女である事を明かしますが、ただ恨めしに巳之吉を見詰め、吾子を立派に育てる事を条件に、再び一命を助け吹雪の中に去っていきます・・・。
 本作品は、“雪女伝説”に素材を求め、坂東流志賀次派家元、坂東志賀次こと坂東遥さんの自由な発想と構成、流麗な振付けを得て、その後の雪女を描いたものです。